シングルファーザーの日常生活はとても厳しい

私の兄は、昨年の秋にお嫁さんをガンで亡くしたので、一人で2人の娘の子育てをしている。
もともと研究職で、時々必要に応じて在宅勤務もできるので、時間の自由はできるけれども、子供二人は女の子で、
下の女の子は小5だし、ママが大好きだったので、いつまでも「ママ、ママ」と泣いている。
特にお嫁さん(執筆している私から見れば義理の姉)の闘病年数は6年間におよぶものだったので、
良くなったり悪くなったりの繰り返しで、私も気づかない部分もあって、亡くなった今でも
大変申し訳なかったと思う。
住んでいるところが離れていたので、子供たちの面倒を見に行くこともできなかった。
だから、亡くなった時の葬儀の時に、すごく責められた。
そして、お嫁さんを亡くしてからは、ガラッと変わった。
お嫁さんがガンで辛い中でも頑張って作っていた料理を作らないと、子供たちは困るし、
まだまだ二人とも料理を任せるというのは難しいので、兄が作るしか仕方がない。
実家の母が、帰るときに、母が作った料理などを持たせるけれども、「そんなんいらない」と
拒絶する。
自分でなんとか頑張ろうという気持ちなのかもしれない。
自分で料理をしたり、掃除をしたり、洗濯をしたりして、お嫁さんを亡くした悲しみを
忘れようとしているのかと思う。
上の子が中三なので、中三の子に何かお手伝いさせてはどうか言ってみたけれど、
「高校受験で塾に行ってるから無理」とあっさり言われた。
兄達が住んでいる地域は、公立高校でもかなりハイレベルなので、かなり名門の塾で勉強しないと
しんどいらしく、家の手伝いより勉強が優先と考えているようである。
でも、その子自身、「パパが倒れちゃう」と心配しているようなので、
塾や部活で忙しくない日は、ママがちょっと教えてくれた料理を作ったり、お風呂掃除や
洗濯をしていると言っていた。
でも、まだまだママを亡くした悲しみは深いので、私がその子の好きなキャラクターものグッズを
作って送ってあげたり、下の子にも編みぐるみを作って送ってあげている。
兄は一生懸命シングルファーザーとして頑張っているけれども、お嫁さんを亡くした悲しみの中で、
一生懸命女の子二人を育てている。
子供が二人とも女の子なので、大変だろうから、子供たちには「パパに言いにくいことがあったら
言うておいで」と声をかけてる。
兄も慣れない家事で、実家に来るとぐったりしているか、気を紛らわせるために、タブレットで
何か一生懸命見ている。画面はあえて見ないことにしているけれども。
きっとたくさん長いこの6年間、必死になっていたんだと思う。
だから、今はそっと立ち直るのを見守ってあげたい。

グッドナイト27000